「長く休んで、家で子ども見て、金貰えるとか最高じゃん!」
「就職後すぐ妊娠して何年も休む?何ソレずるい!」
そういう声、ありますよね。
育休はズルくありません。取った人はめいっぱい子どもに愛情をかける。それでイイんです。上の子は保育士を信頼して日中預けましょう。
私てんあろは、保育の仕事に携わり16年目になります。
長男の時に5か月の育休を取得、現在は次男三男(双子)のため10か月の育休中です。
今回は職員や保護者、自分の体験談をふまえた上で、育休取得で悩まない2つのポイントを紹介します。
記事を読むことで「育休ズルい」という人達への見方が変わることでしょう。
「ズルい」と騒ぐ人種の3種類を把握する
私自身、育休取得により職場で多少嫌な思いもしました。
手のひらを反すように態度がそっけなくなった人、
何故取るのかと感情的になる人、
陰でいろいろ言ってくる人などいました。
以前までは「協力し合える職員」だと思っていた人も、
その程度の関係だったのだと残念な気持ちになったものです。
「育休ズルい」という人たちは大きく3種類に分けられます。それぞれに対応の仕方は少し違います。詳しく見ていきましょう。
「休んだ人の代わりに頑張る組」…職場で直接業務の負担を被る
育休取得者が抜けたことで、人手がない職場では誰かにその分の負担がかかります。
「ズルい」と思うのは、相手のせいで不利益を被ったと思ってるからです。
関係はしていますが、育休という制度上問題もなく、直接あなたのせいではありません。
これは中小企業や大企業問わずあることでしょう。
業務を分担している人は別にいますし、ズルいというなら転職すればいい。
「いやいや、仕事で自分の代わりがいないから休めないんだ」という恨みからくる意見もあるでしょう。
ですが他所の家庭の話。
それについては自の他の課題を分けて考えるべきです。
ただしそこで「ハハハ育休いいでしょ?もう楽できて最高~♪^^」とひらきなおったら反感を買うでしょうけれど(笑)
負担がかかっている人達には気持ちを込めて謝っておきましょう。悪いと思ってなくても、です。すべては育休を取って子どもと過ごすためです。
「無関係or未経験組」…部外者や独身はただ暇なの?
私は保育のプロとして断言できます。
そもそもの話、夢中に子育てをしていれば
「ズルいとかズルくないとか、それどころではない」のです。
休暇ではありません。
子育てに無関係や未経験な素人は、非常に無神経なことが言えます。これには家族(夫)も含まれる場合もあります。
睡眠不足で子どもを見続けるのは本当につらいものですよね。
ほっと一息つける時間はありますが、それだっていつ始まっていつ終わるかがわかりません。
子育ては
「思うようにいかないことだらけ、自己選択がうまくできない、コントロール不能感」
が精神的ストレスになる原因の一つだと私は考えています。
子育てについてに口で説明しても、徒労に終わる場合だってあります。
外野は無視。「アンタは気楽でうらやましいね」と見下してもいいでしょう。
「待機児童組」…どうしたって自分の子を預けられない
こちらは、「育休取得者の子の上に兄弟がいる」ケースに対してです。
育休中は赤ちゃんのお世話をするので、上に兄弟がいる家庭では園を利用するでしょう。
当然ですが、子どもが入園できない家庭は、園に預けることすらできません。
そうなると仕事もできない。
枠を一つでも開けてくれれば子どもを園に通わせられる。
それなのに、頑張れば家で子どもを見れるのでは?と思われる育休取得者が席(園児募集定員)を譲らない。
待機児童で悩む家庭には、制度を利用する育休取得者が恨めしいのです。
この人たちは一番本気です。
それでコチラを恨むのはお門違いとも思いますが、
彼らからしてみれば文句の一つも言いたくもなります。
本当に気の毒です。
入園できない人には本当に申し訳ないと思います。
ですが待機児童で悩む家庭の代わりに、退園する気もありませんよね?
残念ながら「待機児童組」に対して、育休を取得したアナタがしてあげられることはありません。この手合いからの「ズルい」は甘んじて聞き(流し)ましょう。
他人の貧困や失業などに対し、自分の生活をささげて助けようとする人はごく一部でしょう。多くの人は「自分には関係ない」「そこまで余裕がない」と思うはず。育休をとれることにただ感謝するしかないのです。
上の子は保育士たちに預ける
1~2歳過ぎても、まだまだ甘えたい年齢
短時間認定でも日中は登園し、元気いっぱい遊んで帰ってくるといいでしょう。
その分家庭では十分に甘えさせてあげて、ふれあいの時間を大切にしてもらいたいです。
4歳以上なら尚更に登園してほしい
3歳以上児クラス(年中年長)は園生活の中でたくさん学ぶことがあるからです。
下の年齢のクラス活動を軽んじているわけではありませんが、年長になるにつれ「園という集団生活から得られる社会性、保育者が設定する遊び環境、友達との関わりから得られるもの」も高度に複雑になってきます。就学準備だってあります。
「親の負担を減らす」というのもありますが、ですがそれ以上に保育のプロ集団として
「子どものためにも」日中は安心して預けて欲しい、そう思います。
終わりに
子どもとの生活が少しでも落ち着けば、睡眠時間を確保し、隙間時間ができるかもしれませんね。
そうなれば社会復帰した時の準備やスキルアップだってできるかもしれません(それでも時間が十分にあるとは言えませんが)
我々保育者も子どもたちが寝ているすきに書類やパソコン、製作物とにらめっこしています。
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育休は家族のためのものです。
赤の他人の顔色を窺って、目の前の子どもを不安にさせてはいけません。
それは園でも家でも同じです。
心配事ばかりの不安状態では良い子育てはできません。
なるべく心身ともに負担をかけず、子どもと笑い合える生活を考えていきたいものです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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