【子育てにイライラ】親がキレていい時の条件2つをプロ保育士が解説

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イライラしている女性と、ブログタイトル 親と父性

子育てで、つい感情的になってしまう。

余裕がなくて厳しく言ったのをあとで後悔…でもまたつい怒ってしまう…。

子育てをしていればこんな経験は一度や二度ではない筈。

日々の家事や育児、仕事に追い詰められ、誰だって余裕はなくなりますよね。

でも、

「そもそも、どういう時なら怒っていいの?」

って思いませんか?

実はあるんですよ、正しい状況でのキレ方(怒り方)。

その条件は2つ

以下の2つを同時に満たした問題でなら、多少怒っても大丈夫。

「自分や子ども(あるいは誰か)大きな不利益を被った際に場合(倫理的な間違い)」

「それらが予測不可能だった場合(予期できたか)」

まぁ、怒らないにこしたことはありませんが(笑)

詳しくお話していきますね。

大きな不利益を被った場合

簡単に言うと誰かが「とにかくイヤ」「すごい損した」「傷ついた」な時です。

倫理的に間違いがあったり、

取り返しのつかなくなりそうな間違い…

大事なものが壊れたり無くしたり、

相手を身体的精神的に傷つけたり、などがあると思います。

「いやいや、当たり前でしょ。そんな時に毎回怒るのは当然」と思ったでしょうか。

大切なのは2つめの条件と同時に満たす場合です。

次の条件も紹介していきます。

それらの予測は可能だったか?

怒る前に、一瞬考えてみましょう。

その出来事が起きた時に「まぁ、そうなるよね」「結果やっぱりそうだと思った」と少しでも予想できましたか?

もしそうであるなら、全く怒ることではありません。

何故ならその場合は、

「予想通りの出来事にいちいち感情的になっている」状況だからなのです。

例えば汗をかいたとして、

「なんで暑いと汗をかくんだ!!」

といちいち自分の代謝機能に怒りますか?

うっかり物を落として、

「なんで下に落ちるんだ!!」

といちいち地球の重力に腹を立てますか?

さすがに体の機能や物理法則に、文句を言いませんよね……。

極端なたとえでしたが、誰だってそんなの当たり前だと思います。

当たり前のことに腹を立てているのは、赤ちゃんの駄々っ子とおんなじです。

どうすれば大人な怒り方ができるのか?

大切なのは予測可能だったかどうかの判断です。

子どもの動きは予測できない、は予想できてる

物を持てば落として壊すかもしれません。

友達と遊んでいれば喧嘩するかもしれません。

泣いてうまく気持ちを言葉にできないかもしれません。

言葉と行動がかみ合ってなかったりするかもしれません。

小さい子なら尚更当たり前です。

大人だって間違いもするし、上手くいかないことありますよね。

相手に求める「期待」や「エゴ」が大きくなってしまうと予測はブレやすくなります。

【キレてもいい?】どっちか問題

 子どもにどの程度怒ってしまうか?は基本的に「大人がどんな精神状況か」にもよります。

今回は一つ一つの出来事を分析していきながら、キレるべきか(怒る問題か)どうかを、2つの条件をもとに考えてみましょう。

ケースバイケースで答えが出ないものもありますが、最後に解説をまとめました。

ケース1・食事中の子ども

とにかく自分で食べようとする子ども。手伝おうとしたが嫌がられたので「こぼさないで食べてね」とだけ伝え直後、テーブルの端においてある牛乳入りのコップを床に落っことした。

問)「だから言ったでしょうが!!」とキレるべき?

ケース2・手がでる子ども

気持ちをうまく言葉で表現できず、何回注意しても相手に暴力を振るってしまう。(医師からは発達障がいの診断を受けている場合も含む)

問)「もう何回言ったらわかるの!?」とキレるべき?

ケース3・お漏らしした子ども

 遊びに夢中になっている子ども。トイレに行かないか尋ねると「まだ出ない」と一言。その直後、盛大にお漏らしをしていた。

問)「なんでさっき聞いたのにトイレしなかったの!?」とキレるべき?

ケース4・言葉の意味を学習中の子ども

 周囲の影響で覚えた言葉をすぐ使う子ども。昨夜家族で鑑賞したアニメから覚えた、「まましね」「ぱぱころす」などの言葉を多用している。

問)「なんでそんなひどいこと言うの!!」とキレるべき?

ケース5・とっさに痛い思いをする

 子ども同士近い距離で関わっている際、急に動いた子どもにぶつかる。その拍子に相手が、目を負傷したり歯がかけたり抜けたりしてしまう。

問)「なんで危ないってわからなかったの!?」とキレるべき?

ケース6・繰り返し教えても効果がない

 子どもに何度同じことを繰り返し教えてもかわらない。まるで伝わっていない場合。

問)「何回言えばいいの?!」とキレるべき?

それぞれのケースについて

ケース1…子どもの食べこぼしは予測の範疇。成長の機会を奪わず経験させること。また手のぶつかりそうな位置や動線への配慮は必要。

ケース2…何回も手が出るのは普段の様子からも判断できる。したがって予想通り。怒ってないで次の対策を。発達障害ならば尚更怒ってはNG。

ケース3…親がトイレに誘う時点で、お漏らしは想定内。むしろ漏らしたことを学習でき経験になったと捉えるべき。怒られることで排泄の自立が遅れることも。

ケース4…鑑賞させたのは親。言葉の意味については、繰り返し伝え聞かせる。学校など社会で色々な言葉を覚えてしまうので、その都度言葉について建設的に向き合いたい。

ケース5…気の毒な事故というのは本当にあります。とりかえしのつかないケガの場合は被害者は勿論ですが、加害者にも精神的ダメージはあります。普段の様子から判断するなど警戒は必要です。勿論、尖ったものなどを持っていたら使い方などをよく事前に知らせておきましょう。またぶつかる大人が相手であれば、急に一瞬で動く子どもの動きにちゃんと対応しましょう。(パパママ頑張って避けましょう)

ケース6…子育てや教育において、「教えてもできないのは教え方や方法が間違っている場合もあります。「子どもの物覚えが悪い!」と非難する前に、教えるのが下手っぴな自分を嘆く必要もあります。

予測できれば、子育てレベルが上がる

ぶっちゃけてしまえば、子育てにおいて大抵のことは大人が怒る事案ではないのです。

そうはいっても「我慢の限界だった」という方もいるかもしれません。

「なぜいつも怒ってばかりなんだ、自分は親としてダメなのではないか……」と思い詰めることはありません。

「子どもとちゃんと向き合いたい」という思うからこそ、ストレスは溜まるものです。

そして余裕がないとイライラするのは当たり前。

子育てをして子どものことを知っていけばいくほど、大人には予測する能力がドンドン備わってきます。そして「不利益」だと思っていた経験も「学習の機会」だと捉えられるようになります。アナタの子育て力は確実に上がっているわけです。

2つの条件を意識しながら、気持ちの良い子育てをしていただきたいと思います。

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最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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