【父性がスグわかる】保育士16年目のおじさんが解説する4点

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父性って何なの?

言葉にしてもピンとこないこの単語。

ちまたでは父性が強いことが悪い意味だったり、怖いイメージすらありますよね。

難しい本だと母性は「包括や受容」で父性は「断ち切る」と性質だと言いますが、

それだとよくわかりませんよね^^;

正しく父性を発揮するには、

【遊び心】【手本となる】【大事なものを守る】【厳しさと思いやりで導く】

この4つが大切なポイントだと考えています。

子ども目線にそれぞれ言うなら、

「楽しい、面白い」「パパはかっこいい」「こんな風になりたい」

「お父さんがいて安心、強くて頼もしい」「優しくて自分をわかってくれる」

といったところでしょうか。

4つのうちのどれかが疎かだったり、極端だったりすることで父性はたちまちネガティブなものになります。

私は16年の保育歴の中で、様々な父母のケースを見てきました。また保育のプロとしてプライベートを含めて、周囲を分析・観察しながら考えてきました。今回はそれらを記事にまとめてたいと思います

男だからこそ、バカ騒ぎできる「遊び心」が必要

妻の負担も軽くなり機嫌もよくなるでしょう。世間様からの印象もいいです

脅すわけではありませんが、

むしろ子どもと遊ばないとのは妻からしたら

「なんで産んだ子を一緒に可愛がらないわけ?」となりかねません。

「子どもと父親が楽しそうに遊ぶ姿」これを妻が見たら、微笑ましく映ること間違いなしなんです。

しかしそれだけではありません。

様々な興味・関心を広げ、想像力をはぐくむ。

それらは遊びから始まり、とても楽しいものです。

おんぶや肩車、高い高いをする、大きな体で山登りをさせてあげる。

かけっこや体を動かすスポーツ、趣味や特技を生かす。

勿論、自分の趣味を発揮したって大丈夫。

サッカーや水泳、キャンプ、将棋、乗り物、料理、車、動物、建築…

遊ぶ中では、傍から見て「何それバカバカしい」と思うことがあってもいいんです。

子どもの世界にはそのバカバカしいものが笑いで溢れています。

「大好きな車に詳しいパパ」

「戦いごっこで負けないパパ」

「生き物を捕まえるのが上手なパパ」

「キャンプで焚火ができて頼もしいパパ」

遊びには未来への選択肢を増やす力があります。

大人が培ってきた沢山の経験は、子どもにとって新鮮、まさに生き方のモデルそのもの。

新しい世界には新しい挑戦があり、失敗からもたくさんのものを得ます。

遊びとはPDCAサイクルにも繋がるのです。

課題を乗り越えていくあらゆる試行錯誤の中で、想像力がはぐくまれます

嫌なことだったら、人間だれしも長く続きませんよね?

楽しくて疲れるのも忘れる、それくらい熱中できる、

だから「遊び」なのです。

遊びには様々ですが、できないことができるようになる、それは自信という生きる力にもなります。

更に遊びの過程で身近な存在に

「すごいな」

「がんばったな」

承認されるのは、時に結果以上に得難い経験となるでしょう。

経験の先には自立があり、父性が果たすべき重要な役割の一つがあるのです。

母性とはまた違った魅力が父性にはたくさんあります。

それが「新しい世界に連れ出す」であり、

「一つのことをとことん突き詰めて楽しむ」もその一つです。

恥ずかしがらずに、全力で遊びましょう。

遊べば絆も育まれます。

普段からの関係性がしっかりできていれば、少し怒ったくらいで信頼が失われるというのはあり得ないでしょう。

手本になるには「自分に責任を持つ」

「自分のミスを認める」をムキになってできない人はいます。

手本とは模範であり、反省して自己を振り返る姿勢だと思います。

そのためにも「いや、人のこと言えないじゃん」と言われないよう、一貫性が必要になる場合があります。

相手との約束を平然と破る人間を、あなたはどう思いますか?

大昔から人間は群れで行動し生きてきました。

群れから阻害されないためにも、多くの人は約束を守るでしょう。

無責任で約束を守れない人間を、信用する方が難しいものです。

より良い父性のためにも、意固地なだけでは解決しないことがあるかもしれません。

とはいえ人間矛盾ですよね。

「人には言うけど、自分はどうなの?」というケースは世の中にあふれています。

間違ったら素直にあやまる、これ意外とできない人います。

簡単なところで言うと、挨拶。

みている子どもの為にも、当たり前のことも大事にしたいものですよね。

自分がいつも挨拶しないのに、子どもには「おはよう」「ありがとう」「ごめんなさい」をちゃんと言わせちゃったり……

いちいち細かく「俺がやってあげただろう?」など恩着せがましくなっちゃったり……

相手とまともに向き合わず、文句や人の粗探しばかりしちゃったり……

忙しい毎日、ついやってしまう人もいるのではないでしょうか。

「自分の言葉や行動に責任を取る」のは思った以上に難しいかもしれませんね。

守る為には努力が必要

「家族を守る」って、一体何から守るの?

それは【生活的不安】【精神的苦痛】【物理的脅威】この3つです。

満足に食事をして、寝床があって、不自由なく暮らしていけるのも、衣食住を満たす生活力・経済力があるからです。家族を「貧困などの生活的不安から守る」のもその一つです。

辛いときに側にいて、励ましたり、解決のための努力をしたりする。トラブルで困ったとき、知恵と技術と心を尽くして寄り添うのも「不安から守る」行為です。

例えば、配偶者の話を適当に相槌をうって聞き流せば、相手には不安と不満がこみあげてくることでしょう。理解を示すとは理屈よりも感覚。共をもって「アナタの話に理解を示したい」という言葉ではなく態度が必要です。

守るためには外の世界と戦わなくてはいけない場合もあります。

おそらく古今東西、太古の昔から変わらないのではないでしょうか。

原始時代から男が狩りをして獲物を得ていました。身体能力で男の方が有利だというのは、スポーツの男女種目が分かれていることからも明らかでしょう。家族が苦手な虫や獣を追い払うのも、外的要因や危害を加える者を排除するのも、すべて外敵の脅威から守る行為です。ちなみに暴力を推奨しているわけではなく、「何があっても守るから」という気構えが大切なのです。

物理的・精神的にあらゆるものから守る、何かあったら頼れるのが父性。

以上の3点が守る行為と考えた場合、

「家族と関わりはないけど、とりあえず金だけは入れてるから家庭守ってるだろ」

はやや不十分と言えるかもしれません。

子どももいずれ大人になり、3点を守る必要もないほど強く育つかもしれません。

ですが日々の関わりの積み重ねは、きっと子どもの心に残るはずです。

感情的に怒鳴るだけが「父親らしさ」なのか

何があっても温かく見守って受け入れる、「受容」する母性に対して、

父性とは「断ち切る」性質をもつ述べました。

「社会に出て自立させるため母子関係を断ち切る」など父性の働きもあるのですが、難しいのでここでは割愛します。

ですが父性とは厳しくすればいい、というわけではありません。

子どもに物の道理や筋道を教えること自体はいいのですが、

果たしてその出来事の前後にある背景や、当事者の気持ちを本当に考えているのか?は少し考えてもらいたい点です。

「怒り」で子どもを従わせるのは非常に簡単です。

怖い表情で、大きく怒鳴ればいいだけ。

そればかりだと子どもは委縮します。

自分からする意欲がない指示待ち状態になってしまうかもしれません。

怒るという感情の本質は、無知ゆえの「他にできる手段が思いつないから」です。

言ってみれば、工夫のない一つ覚え。

相手のことを思っているわけではないのです。

なので怒る際は深呼吸してひと確認。

「アナタのためを思って、を盾に感情をぶつけたいだけではないか?」

厳しいだけでも優しいだけでもダメ。

感情的になるばかりではいけません。

衝動的な怒りをコントロールし伝えていく試行錯誤も必要です。

「怒り」の前に、相手のために様々な手段を考えてみましょう。

あくまでも落ち着いて、建設的に、です。

誰もが全てできるわけではない

毎日忙しい中、誰だって気分の浮き沈みがありますし、父性もそう簡単には発揮できません。

カッとなって余計なことも言ってしまったかも…

つい反射的に子どもを叩いてしまった…

他のストレスを子どもにもぶつけてしまった…

子育てで後悔することは多いもの。

ですが大人だって間違います。

もっと良くなりたいと気持ちを大切にしてください。

父性とはそれそのものが、生き方としてのモデルになります。

その人がどんな姿勢で、相手やモノ・社会に向けての取り組んで生きているのか様々のように、

十人十色、千差万別の父性があるはずです。

今回紹介した父性は4つのうちどれかが足りなかったり、極端にどれかが優れていたりなどのアンバランスなケースが非常に多いです。

しかしこれらの4つは非常に密接に関わっており、重複し、良い影響で作用する点もあります。

是非この4つを意識し、周囲や家族に大人気の父親になっていただきたい!と切に願っています。

「より良い父性」を目指そうとする人は、とても魅力的です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

※わかりやすさを意識して「父」「父親」などの言葉を使っていますが、「父性」は男性だけのものではありません。女性にも「父性」はあります。ただ女性に母性が強いように、男性の方が「父性」を発揮しやすい、と考えています。

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