赤ちゃんが生まれ、上の子が不安定になったら?【パパ保育士が解説】

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親子の写真とブログタイトル 親と父性

新しく妹や弟が生まれると、上の子は不安定になる。

コーラを飲んだらゲップがでる、そのくらい確実です。

私はプロの保育者として多くの家庭のケースを見て来ました。

改めて思うのは、

子どもは兄や姉になったとしてもまだまだ親に甘えたい&手がかかる、です。

ではそんな時どうすればいのか?

本記事では、家での「お勧め方法」を紹介します。

まず上の子の気持ちを考える

まず赤ちゃんに関心がいきがち、これは仕方ありません。

我が家では長男が生まれた後、次男三男が同時に生まれました、つまり双子です。

両親からもらう愛情が一気に半分どころか三分の一になった、といっても過言ではありません。

想像して見て下さい。

生きていくために必要なもの(この場合は親からの愛情)

自分の貰えるはずのものが急に、半分や三分の一になるのです。

仮に、アナタの「収入」がそうなったらどうでしょう??

急にそうなって、困らない人はいないでしょう。

本人に全く非がないわけですから、たまったものではないはず。

赤ちゃん誕生で親が大変なように、

上の子にとっても環境が違ってるのですから当然ですよね。

取り乱すことだってあるでしょう。

まずは上の子がどれくらい辛い精神状況にいるのかを想像してあげてください。

元気いっぱいで全然平気そうに見えても、です。

心の中まですべて見えるわけではありませんからね。

ついやりがち、我慢しなさい?!

 「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから我慢しなさい」

という言葉を、聞いたり使ったりした事はありますか?

泣いている子にコレを言ってさらに泣き出した…という経験はないでしょうか?

「アナタの甘え感情は許可しない」という残酷な拒絶の言葉です。

コレをいう側の論理としてはおそらく、

「上の子には愛情を十分かけている。年齢順なんだから平等だ」

「小さい子の方が大変だから、少しでも年上ならば我慢してしかるべきだ」

といったところでしょうか。

学生や社会人の価値観からすれば、

「目上の先輩=上に立つ人は我慢して苦労するもの」

は当然のように思うかもしれません。

ですが

その論理を幼児に持ち込むのと、ひどい暴論になり得ます。

乳児や幼児というのは

「無条件に受け入れてもらえる経験を何度もする=人を信じる心の基礎」です。

つまり、

「気持ちを受け入れてもらう」が死ぬほど重要なんです。

思いを代弁したり、共感したりしてあげましょう。

勝手な言い分は、ただマイナスを気持ちをため込んで抑圧させるだけです。

そうすれば子どもは、荒れて不安定になると相場が決まっています。

大事なのでもう1回言います。

「気持ちを受け入れてもらう」が死ぬほど重要なんです。

ズバリ!上の子優先!

それはわかっている、でも全然思うようにうまくいかない!

上の子も乳児も泣いてるんだから、物理的にどうしても手が足りない!

よくわかります。

無理な時だってあります。

次のアドバイスとして、

上の子を優先というのがあります。

でも赤ちゃん泣いているけど…?

大丈夫、上の子だって泣いてます。

少し位なら赤ちゃんは泣かせてて大丈夫、上の子みてあげて下さい。

なぜか?

ぶっちゃけ、上の子を放置過ぎて荒れ放題の情緒不安定にしてしまったら、

気持ちのリカバリーにかなりの労力を要します。

家でも外でも荒れ放題。

そうなったらやばいですよ?

今以上に大変になるんですよ?

上の子のサインを見逃さないで。

上の子は下の子の真似をして泣いて訴える時だってあるはずです。

難易度高め?上の子と協力する

これはやや難しい方法になります。

ざっくりいうと、

上の子と仲良く協力し赤ちゃんをみる仕組みを作ってく。です。

これは始めからはできません。

それはこの記事を読んでくれている方の

上のお子さんの気持ちとして、

『なぜ僕(私)の気持ちが満たされなくて寂しいのに、お手伝いばかりさせられるんだろう』

の状態となるからです。

それでは協力ではなくほぼ強制になり、苦痛になりますよね。

余裕ができたら、または子どもができそうなときに少しずつで大丈夫。

赤ちゃんのお世話をしようとした気持ちを

汲み取り認めてあげて下さい。

他にもにやりがちNG行動

上の子が泣いてるときに

「赤ちゃんじゃないんだから、泣かないの!!ちゃんとお話ししなさい!!」

とかの言葉は考え物です。

忙しいとついキツい口調になるかもしれませんよね。

人間だれしも余裕がないとイライラします。

大人でも悲しいときに言葉を出すのは難しいはず。

例えばケガ・不幸・失敗で苦しむ大人に

「感情出さずに動機と理由を言語化して」

なんて言われたらどうしますか?

あ、もうコイツには何も言いたくない、と心閉ざしますよね?

それと同じです。

ストレスを上の子にぶつけないこれ大事です。

まとめ

 子どもが不安定な場合、何かしらの兆候が園でもみられるでしょう。

「あれ、なんだかいつもと違う」「この子、最近荒れてるなぁ」

など些細な変化というのはすぐあらわれます。

勿論、無理してあとから一気に落ち込む子どもだっています。

中には、上の子をそっちのけにしてしまう家庭も残念ながら見受けられました。

失礼ながら思わず

「まるで新しく来たペットにかまけて、先住犬放置する飼い主なの…?」

と思うほど手のひら返しな親もいます。

それをみて「自分もその状況になったら十分気を付けよう」と肝に銘じていたのを覚えています。

上の子達だって、兄(姉)になろうと頑張っています。

でも「兄や姉となる」と張り切る気持ちだけではないのが現実です。

親御さんだって精神的・物理的にどうしようもないときだってあります。

なるべくでいいので、その場で最善の行動を目指しましょう。

そして自分を責めすぎないこと。

子どもは本当に手がかかります。

身も蓋もない言い方になりますが、

やり方を改善してもすぐに状況はよくはなりません。

心のこもった育児をしても、簡単に結果はでないかもしれません。

根気が必要です。

上の子のケアはたしかに重要ですが、親自身も根を詰め過ぎないように。

そのためにも、世のパパたちには是非フォローをお願いしたいです。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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