【男性保育士監修】園の防犯対策・道具や使い方について徹底解説

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西洋の兜と、ブログタイトル男性保育士がもつ可能性
てんあろ
てんあろ

園の防犯対策、していますか?

保育園などに刃物を持った男性が侵入する恐ろしいニュースがあります。

犯人の供述など、身の毛もよだつ恐怖を感じますね。

もし自分の園に来たらどうしよう?

何を用意していればいいのかしら…

子どもの命が危険!有事の際、そもそも自分だけが逃げる訳にはいかないものです。

同じく保育の現場で働くものとして、どういう対策をしていけばいいのか。

警察官からの指導も踏まえて紹介していきますね。

記事の最後で、個人的に使えそうだと思うモノも紹介します。

参考になればと思います。

腕力に差はあれど、園児を守るのに男も女も関係ありません。

いろいろな防犯対策について

上記の事件から数日後のことです。

私の住む市内数園で園長&施設長で会議が行われました。

たまたま私もその会に出席したのです。

詳しい説明は省きますが、話題として

「皆さんはどのような防犯道具をそろえているか、または検討しているか」

も議題としてあがりました。

一部(十数園中のうち2園)園の話を聞いていると、すでに

金属バット、木刀、アイアンゴルフクラブなどをそろえている園もありました。

なかなかの武装です。

そこの園の男性職員は、「不審者の足をへし折る」等と意気込んでいたらしいです。

保育者働く場所に、バットや木刀が置かれているシーンを想像してみて下さい。

普段日誌やおたよりなどの様々な書類を作成する事務が、

なんだかヤクザ事務所みたいになるイメージが浮かびます。

ですが我々としては、テレビドラマのような他人ごとではないのが現実です。

他園も迷っているようでした。

「サスマタ」は大抵いろいろな園にもあるようですが、

他にはどんなものがあればよいのか……どうすれば……?

と心配している様子。

全体的に、「周囲はどう?」と意見を聞きたがっている園が多かったですね。

 私は今まで警察の生活安全課の方などから「不審者対応についての指導」を頂く機会がありました。(講習、実技など含めて5回程度ですが)

今回は警察の方の指導も踏まえ、私が使ってみての感想をそれぞれ考えてみたいと思います。

サスマタの使用について

警察の方「通報から到着まで早くても5分はかかるので、命優先で時間を稼いでほしい。逮捕術や柔術に優れた方でも刺されるというケースがある。強い人でもそのように怪我をするのでまともにいこうとはせず、命優先で間合いを取ってほしい。普段からの想定は大切だが、男性職員だからと言って捕まえようとせず、無理はしないでいただきたい。」

ご指導いただいた警察官の言葉

 

サスマタは使用の際は数本以上(多方向から抑える)が理想です。

自分一人だけサスマタをもっていても、不利です。

理由は3つ。

  • 相手との引っ張り合い&押し合いになり、ただの力勝負(体重+筋力の勝負)になる。
  • その際、先端が2か所になっている相手側の方が力を入れて持ちやすい。グリップを回転等されながらサスマタを奪われる。
  • 一本だけだと掴まれやすく、割と簡単に間合いを詰められ刺される。

やってみると体感できるのですが、一対一でナイフ相手だと間合いにも回り込まれやすいです。

材質や先端の形は様々なので、打撃や足払いができるものもあります。

園には数本用意し、設置場所を吟味した上で、想定した訓練を実施してみましょう。

続いて、状況別に分かれた想定についてです。

保育者はサスマタを、不審者は刃物を所持している状況で考えてみましょう。

※【注意】基本的に警察の方は、一般人が相手を傷つけるのをよしとはしません。まぁ当然ですよね。なのでそれも踏まえ、サスマタは万能の武器ではないことを十分に覚えておいてくださいね!

これは制圧に最も難易度が高く、危険です。リーチを活かしての打撃でゴンゴン攻撃しましょう。とにかく戦意を奪うため、相手を嫌がらせるのが良いです。力に自信があればサスマタで転倒させたり、壁際に追い込んだり、敷地外から追い出したりできるしれません。ですが、一本では抜け出しやすいので、サスマタで突いたりしながら時間を稼がなくてはいけません。理由は前述しましたが、こちらが不利な想定です。大声で応援を呼びましょう。ちなみにサスマタ本数が少ないうちに足元を狙っても抜け出されやすいです。

数ではやや有利ですが、刃物相手に決して気を抜いてはいけません。どちらかがやられればたちまち一人になりますし、相手もそれを狙っています。保育者2名で横並びになれば、一度に2本のサスマタで強い押し返す力を発揮できるでしょう。保育者が2名いることで、一方が不審者の死角に回る立ち回りも可能になりますが、その分危険度も高まります。その際どちらかは不審者のターゲットにされるので、果敢にフォローしましょう。刃物での攻撃動作中、狙われていない方にとっては、サスマタで付け入る隙は多いです。何度も言いますが、先端から抜け出して間合いを詰められたら、たちまち切りつけられたり、揉み合いになったりします。

保育者が複数いることで、サスマタの利点を最大限発揮できます。仮に不審者の腕力が、保育者一人一人より強かったとしても、こちらが数とリーチで有利です。全体重をかけて、胴体、腰回りを積極的に押していきましょう。他のサスマタに気をとられているうちに、顔面を突いて攻撃してもよいかもしれません。

留意点として、不審者側はなんとか抜け出して刺してこようとします。自分の持つサスマタが押し返され、払われても、その間に他の保育者のサスマタが相手を捉えているはずです。すぐに自分も立て直してサスマタで押し込んでいきましょう。

私は不審者役で四本のサスマタ相手に壁際に追い詰められた状況で、本気で暴れました。が、複数のサスマタで抑えられると抜け出すことは難しいです。

私自身も抜け出せずに悔しかったので、もう少し練習すれば抜け出せるのかも…と思いました。しかし多勢に無勢は決してあなどれません。実践では相手が慣れる前に状況は終了していることでしょう。追い詰められた壁を背に、全体重をかけて押されたサスマタ。不利な体勢で一本一本押し返しているうちに、また次のサスマタで抑えられてしまい…その繰り返し、終わらないです。

その時の先生たちの顔は、マジで気迫が伝わりました…。

逆に園庭の真ん中などの、壁際がなく不審者が動き回れる場合は、より制圧に時間がかかる事でしょう。

 

  • 役に立たないと思う人もいるが、使い方は知っておくべき。
  • 抑止の効果がないとは言い切れない。
  • ただ置いてあるだけで安心、という便利なお守りではない。
  • マンパワーを活かすことで、少ない訓練でも多少の力を発揮できる道具。
  • 複数なら押すだけでも強いが、突きや降り下ろしによる打撃、後ろから「膝カックン攻撃」は機動力を奪えてなかなか有効。
  • 抜け出して近づかれたら命の危険もある。

大勢での抑え込みに成功した場合は、慎重にガムテープや縄で手足をぐるぐる巻きにすれば完璧です。しかし素人の我々が近づくのは何かと危険、警察の到着を待つのが賢明かもしれませんね。

実際に自分たちで試してみることをオススメします。行う場合は複数本必要です。

ネットランチャーについて

一発限りで、数年の使用期限あります。

当たったからハイオシマイではなく、振りほどく間の時間稼ぎ目的だと思います。

当てる際は試し打ちしたくなりますよね…でもこれ使い捨てだし…

「一回限りの消耗品」といえばバイオのロケランみたいでカッコいいのですが、打ってみるまでは感覚的に飛距離も有効範囲も、説明書みただけの保育者にはイマイチわからない。しかもジャストヒットしなければ足止め効果はほぼ望めない。

お財布と相談、といったところでしょうか。

催涙スプレーについて

こちらも効果と性能はピンキリです。

護身用には向いていますが、保育現場では必須アイテムとまではいかないと思います。

いずれも武器に限ったことですが、まず効果や性質、有効範囲を把握しましょう。

検討すべき理由は3点です。

  • 液状プッシュタイプや気体が出る噴射タイプなどがある。
  • 風に乗ったりして味方や園児の目に入る危険は無視できない。
  • 使う時は刃物相手にわざわざ近づく必要がある。(物による)

使い場所と状況を選ぶことがわかるかと思います。液プッシュ系は「痴漢や暴漢など、超至近距離で目の前の相手を振り払って逃げたい」などの状況で使わないと目や口などには入りにくいかもしれません。

使用のためにわざわざ刃物相手の近くまで行くのは非常に危険。

ですが催涙スプレー自体は、携帯性に優れ(どこにでも隠し持てる)、使いやすく効果は抜群な道具だと私は認識しています。

園によっては、代替え案として射程距離のある「蜂ジェット」等を使ってみては?というものもあります。

蜂に対して使用するので飛距離がそこそこあり、いろいろな場所で活躍しているアレですね。

興奮している相手にどの程度効くのか?そもそも風向きや子どもたちの位置によってはこちらのデメリットが大きいのではないだろうか?という不安要素はありますが。

緊急事態とは言え、使用には検討が必要ですね。

余談ですが、世の中には対熊用スプレーなどもあり、対蝦夷ヒグマ用なんかは強力すぎて、人間に使ってはヤバいらしいです。

「消化器」はかなりオススメです。必ずどこにでもあり、鈍器or投擲としても使える。何より噴射は効果的だと評判が良い。さすが消火器です。

防犯カラーボールについて

くれぐれも子どもの遊びコーナーのボールと混ざりませんように…(笑)

訓練では使用しませんでした。使う機会があれば追記します。

対ナイフについて

至近距離でのナイフをどのように受けるかといった訓練内容も多少ありました。

ですが、実際決して容易ではないですし、漫画みたいにいきません。

素人が対応するのは不可能に近いです。

慣れてないと危険の方が大きいのは間違いないので、なるべく相手に近づかない展開にもっていきたいです。まぁ、相手は命を奪おうと近づいてくるわけですが。

襲う側が刺してこようとする前進と、襲われる側が後ずさりする後退とでは、後者がスピードで負けます。イメージを少しでもつかむため、ボールペンを刃物に見立てて、二人組になってやってみましょう。

ちなみに相手は刃物を一本しかもっていないとも限りません。近づくのは危険です。もし腕に自信があつたとしても、大外刈りや背負い投げ、グラップリングや締め落とし、関節技などのサブミッションをしかけるにも注意が必要です。

組ついているうちに自分がグサッ!は怖いですね。

刃物相手はとにかく危険、距離を取って対応したいですね。

ラバーナイフで練習するだけで、ペンよりも迫力があります。

※実際刃物を目のあたりにした際は逃げることが優先です。あくまで逃げ慣れるための練習程度に考えていてください。

盾について

ポリカーボネート使用の盾、この薄さで銃弾を防ぐのは厳しいでしょうが、ナイフ程度なら有効に立ち回れるかもしれません。ですが盾は性質上相手と至近距離での攻防。これは度胸と技術が必要ですね。↓縦の黒い部分に園の名前を印字すれば園外保育時にデザイン的にきっと和むこと間違いなし!かもしれません…。

田村さんの守護臣、試したことはありません。↓

守護臣:通常版
守護臣:通常版

でもこれ、すごく…ほしい…

防犯道具以外で考えること

探せば身の回りには、かなり武器になりそうなものが多いですね。

バリケードとして使えそうなもの

  • 椅子
  • 長机
  • オルガン

(鍵をかけられない場所で、相手を侵入させないことを目的)

牽制には使えそうなもの

  • 園児椅子
  • 大型積み木
  • ブロック
  • 園児用スコップ

(振り回したり投げたりして間隔をとる)

興奮状態で腕力があれば武器になりそうなもの

  • バールやスパナ,トンカチなどの工具
  • 大きいハサミ、
  • バット
  • スコップや鍬など農作業用具
  • フライパン

(これらは相手にケガを負わせる危険大)

お散歩時に装備できそうなもの

  • 特殊警棒
  • 鉄パイプ
  • 木刀
  • サスマタ(伸縮タイプは組み立てに時間がかかるかもしれない)』

(乳幼児の散歩や避難訓練でよく使用するお散歩カーのなかに仕込んでおければ目立たないかも)※敷地外の持ち歩きは軽犯罪法に問われる危険大なのでほぼネタ

お散歩カートに物騒なものがあるのは物々しくてかなり抵抗がありますね…時代劇の子連れ狼みたい…

でも園外保育というアウェイで、丸腰だとどうやって刃物相手に子どもを守るのよ…と心配になります。

 

緊急時に武器をとりに行く時間なんてあるのか?

我々は絶対に子ども優先です。

携帯していない限り、そんな暇はないでしょう。

状況によっては、子どもから片時も目を話すわけにはいかないですよね。

応援に駆けつけてくれる人が持ってきてくれると助かります。

武器の配置場所・応援に駆け付ける職員を打ち合わせしておきましょう。

身近なものが武器になる?

園によっては「砂場やままごと玩具の中に、重量のある本物フライパン」を遊びにそのまま使っているところもありますよね。

家庭でも調理に使われているフライパンは、痛々しいニュースにも凶器で登場していますし、その威力は本物です。

もし給食室からの応援に来る職員がいる場合は、是非装備して駆けつけてみてはいかがでしょうか。

そうでなくとも厨房には武器になるものがたくさん。

普段から武器にも見えづらいですし、個人的に私はフライパンかなり強いと思います

実際に事件など起きてほしくないですが、ナイフ相手に丸腰は心もとないですよね。

ちなみに職場にあったもの

  • サスマタ
  • ネットランチャー
  • 催涙スプレー
  • カラーボール

でした。

カラーボールとランチャーは扱わなくなった様ですが……。

園庭では砂場の「砂」を投げつけて目つぶしをすれば効果的ではないかという話題もあります。

ちなみに日本では許可がないと使用禁止な銃。

なんとお散歩時に保護者が、銃を携帯して警護する国もあるんです。

兵役義務のある国は色々すごいですよね。

【注意】実際問題として

※警棒とか木刀の持ち歩きについて、警察官の友人に説教されました。子ども守るためだとしても、危害を加える物を持ち歩いちゃダメだって…。もうこれは法律が変わるしかないのでしょうかね(笑)

というか、保育中に警棒仕込んでる先生に、絵本読んでもらうとかヤダ。

警棒はズボンのベルトに装着しても、エプロンですっかり隠れます。

でも子どもに後ろからタックルされるとお互い痛いので…保育中常時携帯は現実的ではない…ね。

これら特殊警棒、携帯性と威力の点で私はすごくイイと思うのですが…ダメです。

普段からそれらの素振り等していると扱いには慣れてくるでしょうが、周りを見ながら広いところで練習しましょう^^

実際は、全ての道具や武器を素振りして試すのも難しい。

ですが、

モノの性質や、力学的な特性を把握し、体になじんだモノ(扱い慣れた武器)を使う人は強いですよね。

 

終わりに

保育をしながら周囲を警戒するのはかなり精神的に疲れることです。

物騒な事件を聞くと、先生たちも一層防犯に意識が向くことだと思います。

有事の際に男性が「盾になれ」と先頭に立たされやすい雰囲気はあります。

ですが警察の方もおっしゃっていたように、命優先で時間を稼いでください。

本記事は刃物相手に立ち向かうことを推奨するわけでは決してありません。

有事の際にはパニックや思考停止になってしまうかもしれません。

ですが知っていることと知らないことでは、有事の際の心構えが違います。

もし少しでも早く我に返り、子どもを守るために動けるかどうかは日ごろから想定しておくことが重要だと思います。

侵入してくるとしたらどこからか?

子どもを守るために身近に使えそうなものはないか?

だれがどう対応するのか?

職員間の連携は本当にとれるのか……?

事が起こってから予定通りはいかないでしょうが、

早速話し合って想定しておくべきだと思います

サスマタは相手をそれほど傷付けないので、園にはあってもいいのではないでしょうか。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

保育の現場で役立つ防犯カメラ!(不審者対応編)についても記事はコチラ↓

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