双子育児は「普通の育児の×2」ではありません。
同じことを同時にするといっても、労力や負担は単純に2倍以上。
ママの体力、兄弟それぞれのペース、夜間の生活リズム──すべてが別物になります。
この記事では、2度の育休を経験したパパ保育士として、
双子誕生から半年のリアルと、乗り切るための3つの父性原則をまとめました。
これから双子を迎えるパパ・ママの参考になれば嬉しいです。
双子誕生──まず守るべきは「ママの体力」
帝王切開は“重症”だと思っておく
双子は安全のためにも帝王切開。
術後のママはとにかく痛そうで、身動きするだけでも大変でした。
「お腹が元に戻る痛み」は想像以上。
完全回復には1年以上かかる、をまず前提として思っていた方が良いです。
父性の原則①:パパはまず“自分のことは自分で全部やる”。
最重要ミッションは「ママを寝かせること」
産後すぐは、ママの回復が家族全体の生命線。
明るく家を盛り上げるより、まずまとまった睡眠時間。
超重要ミッション:ママの長時間睡眠を確保せよ。
授乳の合間に2〜3時間まとめて寝られれば、心身の回復が全然違います。
◎ママの不調をちゃんと察すること。家族の雰囲気を盛り上げようと変に明るく振る舞っても、「(父親だけ)楽しそうでいいね(^ω^#)」となる危険もあるので注意。
双子新生児期──“同時授乳”は前提ではない
双子だからといって、必ず同時に授乳するわけではありません。
我が家も完全母乳でしたが、日によってタイミングはズレまくりです。
・体の成長
・満腹感
・生活リズムの整いやすさ
これらは個体差が大きいので、同時に揃う方がむしろレアです。
父性原則②:夜間は“役割交代制”で生き残る
1度目の育休はアパート。今回は一軒家で部屋割りが可能に
1度目の育休時は狭いアパートで、妻と長男と同じ寝室。
泣けばみんな起き、授乳も一緒にしていました。
2度目の今回は一軒家。
寝室「長男+パパ」 / 子ども部屋「双子+ママ」で就寝。
兄が寝不足にならないよう、夫婦で話して決めました。
深夜は“当番制”で分担
始めは私も、双子の泣き声にすぐ気づいて飛んで行っていました。
しかし長男の登園、仕事、家のこと……両方ボロボロに。
そこで採用したのが夜勤交代制。
・深夜〜4時:ママが双子担当
・4時〜朝:パパが双子担当
・長男は6時起床
・ママは朝7:30〜8:00まで休む
泣きが酷いときだけ、パパもヘルプに入ります。
「四時起きとかキツくない?」と周囲に聞かれたこともありますが、「寝れるだけありがたい」と本気で思うのがこの時期です。気合入れましょう。
母親と違って、父親は産んでないんですから、そもそも体調的に元気な状態から育児が始まります。当たり前のことなんですが、眠気や疲労がたまってくるとそれを忘れる危険があります。
父親も慣れない環境に戸惑い、疲れて挫けそうになるかもしれません。
体壊すまで頑張りましょうとは言えませんが、「父親として最初の関門、今が無理のしどころ」なんです。
◎人手が2名以上ある家庭は、交代制が最も現実的。シングルでも休める時に必ず寝る。
双子戦略①:睡眠を途切れさせない環境づくり
双子は“片方を起こす・交代で泣く”…これが当たり前
授乳量も洗濯物もオムツも2倍になりますが、
もっとも堪えるのは睡眠が細切れになることです。
「どうせ起こされるなら寝ないで起きてよう…」
そう開き直っても、睡眠不足は確実に限界を迎えます。
生活リズムは“環境”で整う
我が家が実践していたのは以下。
・夕食後の部屋は「暗く・静かに」
・長男が寂しくならないよう遊び方を工夫
・深夜授乳(母乳)を生活リズムづくりに活用
それでも寝ない日ももちろんありますが、
7時間まとめて寝た日が来たときは涙が出るほど嬉しかったです。
夜泣きの日々にも必ず“終わり”は来ます。どうか希望は捨てずに…。
父性原則③:パパの“寂しさ”は正常。だが優先順位は変わらない
子どもが生まれると、夫婦の会話やスキンシップは激減します。
それ自体は“完全に普通”。
しかしママは疲労・痛み・睡眠不足で限界。
かまってあげる余裕が無いのは当然です。
家事育児に参加していないパパなら、なおさら受け止められ方は違います。
まずはママの回復と家族の生活の安定。
そこから少しずつ絆は回復します。
双子育児の現実──十人十色、難易度も違う
保育士として痛感しているのは、
子どもは一人として同じ子はいないという事実。
・毎晩起きる子
・授乳後も寝ない子
・夜通し寝てしまう子
これらは全て“個人差”。
生活リズムが整いやすい子、整いにくい子が本当にいます。
◎比べる必要はゼロ。他所は他所、ウチはウチ。
まとめ|双子育児の最初の半年で役立つ3つの父性原則
- ① ママの睡眠を最優先する
- ② 夜間は役割交代制で臨む
- ③ 兄弟それぞれのペースを尊重し比較しない
最後まで読んでいただきありがとうございました。
どうか、良い双子育児ライフを!






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