自宅にボルダリングを付けたい。でも、せっかくなら壁が高い「階段」に設置したい。
ただ、階段は高さがあるぶん安全と下地の強度が最重要。そこで今回は、Amazonでクライミングホールドを3種類購入し、大工さんに依頼して階段に施工してもらいました。
この記事では、設置までの流れと、3セットの質感・部品・使い勝手の違いを、家庭目線でわかりやすく比較します。

結論から知りたい人も多いと思うので、先に“ざっくり結論”置いときます。
結論:3セットのざっくりおすすめ
- 子どもと気軽に遊ぶ目的なら:ノーブランド(32個)(軽め・色数多い・価格帯が控えめ)
- 質感と形のバリエを楽しみたいなら:Hilax(35個)(“店っぽい”触感・形が多彩)
- ゴツさ・存在感なら:RMCG(実測22個)(大きめで迫力。ただし事前洗浄推奨)
※階段は落下リスクがあるので、「設置できるか」より先に「安全を担保できるか」を優先してください(厚手マット/監督ルール/必要なら命綱など)。
自宅ボルダリング設置の基本的な流れ
1)どこにでも付けられるわけではない(下地が命)
ボルダリングホールドの取り付けに重要なのが、壁の中に仕込む金具です。この記事ではわかりやすく「アンカー(Tナット)」と呼びます。

このアンカーを壁の内側(下地)に固定して、表からボルトでホールドを締めていく仕組みです。既存の壁に直接…というより「ホールド用の板(下地込み)を新たに作る」イメージが近いです。
大工さんに依頼するなら、アンカー位置を測って印をつけた“設計図”を先に用意しておくとスムーズです。
2)板の厚みは「ボルト長」と「下地条件」で決まる
今回わが家は階段リフォームのタイミングで施工。部品(アンカー)を見せて相談したところ、大工さん側で条件に合うよう調整してもらいました。

正直、最初は「この厚みで本当に大丈夫…?」と不安もありました。ただ、階段の壁はジムみたいな強い傾斜を付ける前提ではなく、基本は垂直。条件次第で負荷のかかり方も変わるので、必ず施工者と強度前提を共有してください。
大工さんには「誰が」「どのくらいの頻度で」「どの程度の動きで使うか」まで伝えるのが安全です(子ども/大人/懸垂的にぶら下がる等)。
今回比較したクライミングホールド3セット(購入リンク)
今回買ったのはこの3つ。リンクは当時のものなので、表示内容が変わっていたら商品ページ側を優先してください。
比較表(ホールド数・部品・特徴)
| 商品 | ホールド数 | 部品の特徴 | 触感・重さ | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|
| ノーブランド(32個) | 32 | ワッシャー/スプリングワッシャー付き(他2つは基本なし) | 軽め・扱いやすい | 子ども中心/まず試したい |
| Hilax(35個) | 35 | ホールドより部品が多め(後から位置替えしやすい) | 硬めで重い/“店っぽい” | 形の多様性で遊びたい |
| RMCG(実測22個) | 22(表記より多めでした) | ボルト・アンカー多め(後から位置替えしやすい) | ゴツい・迫力 | 存在感重視/本格っぽさ |
1)ノーブランド:最も安価で子ども向き(32個)
商品名が長いので、この記事では「ノーブランド」と呼びます。


- 軽めで取り回しがラク
- 色の種類が多くて見た目が楽しい(同形状でも色が違うので“被り感”が薄い)
- このセットだけワッシャー類が入っていた(地味に親切)
この商品はホールド数と部品数が同数でした。まずは「必要最低限を揃えたい」人に向きます。
2)Hilax:質感が本物っぽい&形の種類が多い(35個)
握った瞬間、「ボルダリング店で触ったあの感じ」を思い出すタイプ。触感が好きな人はここでテンションが上がると思います。
※確認してみましたが、現在は取り扱っていないようです…(2025.12時点)

- 硬めで重い(安っぽさが少ない)
- 形がかなり多彩で、配置を考えるのが楽しい
- ホールドより部品が多め(穴を多めに仕込めば後から位置替えしやすい)
アンカー(Tナット)は埋め込んだら動かせません。「将来レイアウト変更したい」なら、穴(アンカー)を多めに仕込める設計が便利です。
3)RMCG:ゴツい。プロっぽい。だが先に洗う(実測22個)
見た目からして迫力。階段の壁に付くと、インテリアとしても存在感が出ます。


表記上は「20個入り」でしたが、わが家に届いたものはホールド22個、ボルト&アンカーは25個で、ちょっと得した気分でした(※内容は時期で変わる可能性あり)。
掴むと指先が黒くなることがあったので、設置前にお湯でこすり洗い→しっかり乾燥をおすすめします。
RMCGは事前に洗浄してから設置が安心です。
部品を実物比較してわかった注意点

- ボルト長はメーカーで差がある
- Hilaxは回転防止用のネジが付く場面がある(形が多彩なぶん固定の考え方が違う)
- アンカーの見た目が似ていても、別メーカー同士だと噛み合いが渋いことがあった
ここが一番大事。アンカーは壁の中に埋めたら見えません。混ぜて使うなら、「どの穴がどのメーカーのアンカーか」を忘れると詰みます。
チョークで印を付ける/設計図を色分けするなど、「あとで見返せる形」で管理しておくと安全です。
階段ボルダリングを作って感じたこと(安全・見た目・意外な利点)
階段で落下したら危険では?
結論、危険です。子どもにとっては高さがあり、落ちたら普通にケガします。
- 厚手のマットを敷く(範囲は広めに)
- 「遊ぶときは大人がいる」など家庭内ルール化
- 必要なら安全器具も検討(環境により)
わが家はまだ子どもが小さいので、今は「登って遊ぶ」より、まず階段の景色として楽しんでいる感じです。
壁紙(クロス)を貼るのってどう?
剥がれる可能性はあります。今回は見栄え優先で貼りました。もし爪が当たって一部剥がれても、あとで補修すればOKという割り切りです。
クロス屋さんに依頼するときの注意
クロスを貼ったあとにアンカー穴が分からなくなると困るので、穴位置を事前に共有して、必要なら穴あけもお願いしておくと安心です。
ただし見落としは起こりえます。そんなときは、指でなぞると少し凹む場所が見つかることもあります(壁の状態による)。
大工さん+クロス屋さんに同じ設計図を共有しておくと、連携ミスが減ります。
意外な使い道:手すりが増える
親が遊びに来たときに、ホールドを掴んで階段を上っていました。たしかに、掴む場所が多いのは安心。
“遊具”としてだけじゃなく、家の中の安心ポイントが増えるのはちょっと面白い発見でした。
よくある質問(FAQ)
Q. DIYでやるのは難しい?
A. 不可能ではないですが、階段は特に落下リスクがあるので、下地・固定・安全対策まで含めて考えると、私はプロ(大工さん)依頼が安心だと思いました。
Q. 別メーカーのホールドを混ぜてもいい?
A. 可能ですが、アンカーとボルトの噛み合わせが微妙に違うことがありました。混ぜるなら、メーカーごとに穴を管理してください。
Q. 子どもが遊ぶならどれがいい?
A. 価格・色・扱いやすさのバランスで、まずはノーブランドが無難。ただし階段設置なら、どれを選んでも安全対策が本体です。
まとめ:階段に付けるなら「比較」より「安全設計」が勝つ
ホールド自体はどれも魅力があります。でも、階段ボルダリングは高さがあるぶん、施工(下地)と安全対策が9割です。
- 設計図(穴位置)を作って共有する
- 将来の配置替えまで考えてアンカー数を検討する
- 落下対策と家庭ルールをセットで決める
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。パパでも遊び心、大事にしていきましょう。
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