「タトゥー入れたいけど、保育士だし…バレたら終わるよな…」とモヤモヤしていませんか?
海外だとタトゥーはおしゃれ・自己表現として普通に受け入れられている一方で、
日本では今でも怖そう・関わりづらそうというイメージが根強く残っています。
ましてや「保育の仕事」をしていると、
・保護者からどう見られるか
・同僚や園長にバレたらどうなるか
・行事やプールでうっかり見えないか
など、リスクを考え出したらキリがありません。
この記事では、良い悪いの価値判断はいったん横に置いて、
「保育の仕事を続けながら、タトゥーをできるだけバレにくくするにはどう考えればいいか」
というテーマで、現場の働き方と照らし合わせながらまとめました。
先に、私(てんあろ)の結論をお伝えしておきます。
第3位:膝から上の太もも
第2位:首から下の上半身(肩・腕・首回りを除く)
第1位:下着で隠れる部分
番外編:てんあろ的オススメ「足首&足の甲」
このランキングの理由を、保育現場のリアルな動きや行事も交えながら解説していきますね。
「てんあろって誰?」という方はこちらもどうぞ。自己紹介です。
保育士とタトゥー、日本のリアル
海外だと「おしゃれ」、日本だと「まだまだマイナス」
私自身、海外でタトゥーを見かけると、
「かっこいいなぁ」「デザインとしておしゃれだなぁ」
と感じることがよくあります。
タトゥーといっても、
・文字やメッセージ
・シンボルマーク
・動物や植物、抽象的なアート
など、表現も目的もさまざま。
自分の生き方や大切な言葉を刻んだり、単純にファッションとして楽しんだり、思い出を形にしたり…。
一方で、日本では「威圧」「怖い人」というイメージもまだまだ根強いです。
実際、温泉やプールでは「タトゥーお断り」の看板がいまだに多く、
禁止と書かれていても、こっそり入っている人を見かけるのも事実。
つまり、タトゥーそのものの是非とは別に、「タトゥー=警戒の対象」と感じる人が多いという前提は、保育の仕事をしている以上、無視できないポイントになります。
保育士がタトゥーを考えるときの最大ポイント
保育士がタトゥーを入れる上で、一番シンプルで、そして厳しい現実はこれです。
「子どもや保護者の“信頼残高”を削ってまで、今そのタトゥーは必要か?」
職場によっては就業規則でタトゥー禁止が明文化されていたり、
明文化されていなくても「保護者からクレームが来た時点でアウト」というケースもあります。
この記事は、タトゥーを推奨したいわけでも、全否定したいわけでもありません。
「それでも入れたい」と考える人が、できるだけ冷静にリスクと付き合えるように、現場目線で整理していくつもりです。
保育中にタトゥーが露出しやすい場所
常に出ている「顔・首・前腕・手」はほぼアウト
顔・首・首筋・前腕〜手首・手のひらは常時露出ゾーン
多くの保育士さんは、
・髪を結ぶ
・保育着+エプロン
・腕まくりして動きやすく
というスタイルで働いていると思います。
髪型によってはうなじが隠れることもありますが、子どもは後ろから抱きついてきたり、覗き込んできたりするもの。
一緒に過ごしているうちに、ふとした拍子に首筋や耳の後ろは意外と見られます。
ポイント1
・顔・首・耳まわり
・前腕〜手首・手の甲・指
このあたりは、保育中に「ずっと隠し続ける」ことはほぼ不可能だと考えた方が安心です。
ちなみに、私も髪を結ぶタイプです。髪型の話はこちらの記事で詳しく書いています。
足首・すね周りは「サポーターで隠す」ことも一応可能
ポイント2
夏場は泥んこ遊び・水遊び・プールなどで、膝から下〜つま先まで露出する場面が増えます。
ラッシュガードやレギンスである程度は隠せますが、
・アンクルサポーター
・テーピング
などを一年中つけるなら、「ケガ」「捻挫しやすい」などの一貫した設定が必要になります。
私も男性職員として、昔は沢遊びで上半身裸になったことがありますが、最近はさすがにラッシュガード着用派です。
それくらい、「大人の体の露出」に厳しい保護者が増えていると感じます。
合宿・研修での「裸の付き合い」も想定しておく
ポイント3
園によっては、合宿・お泊まり保育・泊まりの研修などで、職員同士一緒にお風呂に入る場面があります。
同僚にだけなら口止めできる…と思うかもしれませんが、
人間関係や職場の空気によっては、そこから職員室に噂が広がることも十分ありえます。
もちろん、時間をずらしたり、その時だけ何とか隠したり…という工夫が不可能ではない場合もありますが、
・背中一面の大きな和彫り
・肩〜二の腕にかけての大きな図柄
などは、正直かなり難易度が高いと考えておいた方が現実的です。
「ここはアウト」な場所まとめ
暖かい時期の半袖&水遊びシーズンを前提にすると、
肩・上腕・胸元・前腕・首回り・手指は「いつか必ずチラ見えする場所」と考えておいた方が安全です。
実際に、外部から来た体操指導の若い男性で、
肘の内側から脇の方にかけて、タトゥーがチラチラ見えていた人がいました。
気づいていたのは私だけだったようですが、
「この人、もう少し隠そうとしないのかな…」
と、他人事ながらハラハラしたのを覚えています。
本人が思っている以上に、「気にしている人の目」は本当に細かい部分まで見ています。
薄着のときの「下着のチラ見え」と同じで、自分は意図していなくても、
「見えちゃったものは、もう見えた」のです。
バレにくいタトゥー位置ランキング【現場目線】
ここからは、「バレづらさ」を基準にしたタトゥー位置ランキングです。
あくまで保育現場の動きや服装から考えた、リスクの低い順として読んでください。
第3位:膝から上の太もも
第3位 膝から上の太もも
普段の保育では、膝上までズボンをまくる場面はほとんどありません。
水遊びでも、膝までまくる程度で止めておけば、太もものタトゥーは基本的に見えません。
ただし、以下のようなケースでは注意が必要です。
- 短パンでプライベートの海・祭りに出かける
- キャンプやお泊まり行事で、職員同士一緒に着替える
プライベートで保護者に遭遇する可能性もゼロではないので、
「見せて歩く前提のデザイン」にしてしまうと、一気にリスクが上がると考えてください。
第2位:首から下の上半身(肩・腕・首回り以外)
第2位 首から下の上半身(肩や腕、首に近い部分以外)
具体的には、
・胸の中央寄り
・みぞおち周辺
・背中の中央〜腰まわり
あたりです。
ここは、
- 保育中に露出することはまずない
- プールでもラッシュガードを着れば隠せる
という意味で、「日常のバレにくさ」はかなり高いゾーンです。
注意点は、
- 温泉・サウナ・銭湯
- 職員の泊まり行事での入浴
など、「裸の付き合い」をどうするか。
そもそも、タトゥー禁止の温泉には入らない・銭湯文化をあきらめる、
という割り切りも含めて考える必要があります。
第1位:下着で隠れる部分
第1位 下着で隠れる部分
最もバレにくいのは、やはり下着で完全に隠れる位置です。
・ビキニライン
・お尻側の一部
・下腹部(下着で隠れる範囲)
などは、日常生活で人の目に触れる機会がほぼありません。
この位置なら、
- プール → ラッシュガード+短パンでほぼカバー
- 温泉 → そもそもタトゥーOKの施設しか利用しない
という運用にしておけば、
保育士として働きながらタトゥーを「自分だけの楽しみ」として持つことが現実的になります。
番外編:足首&足の甲をオススメする理由
ランキングには入れませんでしたが、個人的に「足首・足の甲」のタトゥーもかなり好きです。
理由はこの2つ。
- 単純に見た目がかっこいい
- 関節部分はケガ扱いにしやすく、サポーターでごまかしやすい
多くの園では、一年中裸足で過ごすわけではなく、基本は靴下+上履きです。
夏の活動やリトミックなどで素足になるときだけ、
・医療用サポーター
・テーピング
などで「捻挫しやすくて…」という設定にしておけば、ある程度は通せるケースもあるでしょう。
もちろん、「見せる前提」の大きなデザインにしてしまうと一気にリスクは上がるので、
ワンポイント・小さめデザインが現実的です。
足首や足の甲にタトゥーを入れるなら、「ケガしやすい関節だからサポーターをしている」という設定にしておくと、ごまかしやすくなります。
参考までに、私がふだん使っている足首サポーターはこのあたりです。
参考までに、私が使っている足首サポーターはこのあたりです。
「捻挫しやすい」「昔から足首が弱くて」など、理由を徹底しておくと、周囲からあまり深掘りされにくいと感じています。
タトゥーと出会ったエピソードいろいろ
夜の街で絡まれた「タトゥー男子」
20代の頃、繁華街で飲み歩いていたときに、タトゥーの入った若い男性に絡まれたことがあります。
トイレに入っているとき、突然お店の電気を落とされました。
中にいることを伝えると、電気はつけてくれたのですが…。
トイレから出ると、
手首から前腕にかけてタトゥー入りの酔っ払い男性が、仁王立ちでこちらを睨んでいる状態。
会話の細かい内容は覚えていませんが、明らかに絡みたい空気で、最終的には握手を求められ、
わざと強く握ってくる、というお決まりの流れでした。
幸いこちらの握力の方が強かったので、痛くもかゆくもありませんでしたが(笑)、
「やっぱり使い方次第で、タトゥーは“威圧の道具”にもなるなぁ」と実感した出来事でした。
他にも、夜の街でこんな出来事がありました。
同業の保育者でタトゥーがあった人
飲みの席などで、たまに「保育の同業でタトゥーを入れている(入れる予定の)人」に会うことがあります。
私が見聞きしてきた範囲だと、
- 保育を「一時的な仕事」「つなぎ」として考えている
- いずれ別の仕事に転職する前提でタトゥーを入れている
という人が多かったです。
「ずっと保育士でやっていく覚悟がある人」が、堂々とタトゥーを入れているケースはかなり少数派だと感じます。
日本でタトゥー入りの保育者は、残念ながらまだまだ
「この人、本当に大丈夫…?」
と疑いの目で見られやすい、というのが正直な実感です。
タトゥーがバレる典型パターン
海・祭り・温泉での「偶然の遭遇」
いちばんよくあるのは、
・海
・夏祭り
・温泉・銭湯
など「気がゆるんでいる場所」で保護者に遭遇してしまうパターンです。
プライベートで羽を伸ばしている姿を見られるだけならまだしも、
そこにタトゥーが見えていると、
「あの先生、タトゥー入ってたんだって」
という噂はあっという間に広がります。
日本で「見せない」という割り切り方
じゃあ、どうするか。
答えはシンプルで、
「日本では基本見せない」
これに徹するしかありません。
・海やプール → ラッシュガード・レギンスで完全防御
・温泉 → タトゥーOKの施設に限定、もしくはそもそも行かない
そして、
「タトゥーを思い切り出して楽しむのは海外旅行だけにする」
という割り切りも、現実的な選択肢です。
ハワイ・グアム・フィリピンなど、海外ならタトゥー持ちもかなり多く、
日本ほどジロジロ見られることもありません。

「タトゥーを入れて、海外で思い切り解放する」というのは、
保育士として働きながらタトゥーを楽しむ一つの現実解かもしれません。
それでもタトゥーを入れたい保育士へ
入れる前に必ずチェックしたいこと
- 勤務先の就業規則に「タトゥー・刺青」についての記載があるか
- 園長・法人の価値観(かなり保守的か、比較的柔らかいか)
- 自分は今後も「保育士で生きていく」のか、「いつか別の道に行く」のか
このあたりをハッキリさせておかないと、
・タトゥーを入れた → たまたまバレた → 慌てて転職
といった、精神的にも経済的にもきつい展開になりがちです。
最悪のケースも想定しておく
どれだけバレにくい位置を選んでも、100%はありません。
だからこそ、
- 「もしバレたらその園は辞める」くらいの覚悟があるか
- 事前に転職サイトなどへ登録しておき、最悪のときの逃げ道を作っておくか
このあたりをセットで考えておくと、少し気持ちが楽になります。
もしもの時に備えて、無料で求人状況だけでも眺めておくのはかなりおすすめです。
まとめ:タトゥーも保育の仕事も「自分の軸」を決めてから
タトゥーは、入れた瞬間から「一生付き合う前提のデザイン」になります。
そして、保育の仕事は、
子どもと保護者からの信頼で成り立つ仕事です。
その2つを両立させようとするなら、
- 日本では基本見せない前提にする
- バレにくい位置を選び、行事や温泉のリスクもシミュレーションしておく
- 最悪のケースに備えて、キャリアの逃げ道を事前に用意しておく
このあたりを押さえておくと、後悔はかなり減らせるはずです。
この記事は、「タトゥーに興味がある保育者」の一人として、現場のリアルとリスク管理の視点をまとめたものです。
最終的な判断は、もちろんあなた自身の価値観と、守りたいものとのバランスで決めてください。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
少し肩の力を抜きたい方は、こちらの記事もどうぞ。ボードゲームの話です。
タトゥーに興味がある保育者ですが、ボードゲームも大好きです。






コメント